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表面的な金利の高さだけ見るのではなく、物価(インフレ率)を見ておく必要があるのです。 最後に、景気が持続的に拡大している国の通貨は強くなる傾向があります。
景気が拡大しているときには、企業活動が活発になり国内外から資金が集まります。 好業績を上げている企業の株価が上昇することと同じです。

90年代に入って景気の拡大が持続しているアメリカは、その好例です。 アメリカドルは93〜94年を底に、円だけではなくドイツマルクなど他の通貨に対しても強くなっています。
外国為替市場は自由市場なので、市場原理に任せておけば、各国の金利や物価、景気の状況などの経済力を反映して理論的に均衡レートに落ち着くものとされてきましたが、現実には理論値から大幅にかけ離れており、常に望ましいレートを探っている状態です。

政治的要因としては、国内に起因するものと国外(国際)に起因するものがあります。
日本では、バブル経済の崩壊後、長らく景気の低迷が続いています。 公定歩合も戦後最低の0.5%に引き下げる景気浮揚策がとられてきました。
いったんは景気回復したものの97年4月の消費税率の引上げ後、再び景気は下降し、政府は数次にわたり、経済対策を打ち出してきました。 それでも景気はなかなか上向きません。

現在では国民の景況感が悪化しているため、当面公定歩合が引き上げられることはないものと予想されています。 今後もしばらくは円の低金利は続くでしょう。
そうなると、よりよい運用先を求めて海外に資金が流出し、結果的に円安が進みます。 また、政府は日本版金融ビッグバンを進めています。
外国為替取引がほぼ自由化されたことから、外貨預金や外債などの外貨建ての金融商品がより身近になりました。 1200兆円にのぼる日本人の金融資産をターゲットに外国の銀行や証券会社が次々と日本市場に進出し、積極的に業務を拡大しているのです。

そうなると外貨預金や外債の購入が盛んになります。 1200兆円の金融資産のうち1%の12兆円が外貨預金購入に向かえば、貿易黒字額を超えます。
円安はますます進むでしょう。 外国為替レートが変動する要因として、近年注目を集めているものに、巨額の投機的資金の動向があげられています。

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